ミソノ UX10 牛刀 27cm レビュー

 ミソノ製ステンレス鋼牛刀。
 ステンレス全鋼構造で、使用されているのはUX10。
 UX10はV金10号に匹敵する鋼材で、切れ味はさすがに粉末ハイスには劣りますが、切れ味、刃持ち、耐食性、研ぎやすさなどを高い次元で兼ね備えている鋼材と思います。
 27cmは一般家庭で使うにはほぼ限界の長さと思います。長さ的にはキャベツの千切りや刺身には向いてますが、野菜の皮むきとかには取り回しが悪いですし、組み合わせるまな板も相応の大きさが要求されます。ここまで長いと、その長さが役割を制限してくる感じになります。
 素材的には粉末ハイスより安価であろうUX10ですが、全鋼ですので、価格的には粉末ハイス割り込み包丁と同等となっていることから、業務用にはお勧めできても家庭用にはお勧めできない包丁だと思います。
 全鋼であるゆえ、片刃に研ぎなおしたりといった加工の自由度は高いですし、ペティサイズにまで研ぎ減りしても使用し続けることはできるので、包丁が年に数ミリ研ぎ減るような職人には価格に見合った働きを期待できますが、研いでも半月に一度程度の家庭では全鋼のメリットはあまりないのではと思います。
 家庭用の場合、切れ味を求めるなら粉末ハイス割り込み、費用対効果を求めるならVG10割り込みの包丁で良いと思います。
 UX10の切れ味を褒め称える人は多いですが、粉末ハイス包丁のそれを知っていると、正直、こんなものかという感じで、私としては性能的にはV金10号とほぼ同等という認識です。
 口金が斜めになっているのは個人的にはマイナス評価。収納時にこれのせいで斜めになり収納長が実質24cmサイズくらいになるのですが、隣に収納した包丁にぶつかりがちです。気に入りません。
 家庭用としては、ミソノという名前にブランドとしての価値があって、実用としての価値は値段に対しては低い包丁と思います。

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