防護具:マスク編

 模型製作作業時の研磨作業による粉塵、エアブラシ塗装・スプレー塗装によるペイントダストや揮発した溶剤などから自らの健康を護るために使用するマスクの代表的種類の紹介。
 粉塵が飛び散る作業や毒性の強い有機溶剤を使う作業をする際は相応の性能のマスクを着用することを私はお勧めします。

不織布フェイスマスク

不織布マスク  ものによっては一枚あたり10円前後と安価ですが、性能もそれなり。
 ノーズクリップなどを用いてきっちり顔に密着するように装着すればそれなりに防塵効果を発揮しますが、完全にマスク越しに呼吸することは難しく、吸気の際に幾分かはマスクを通さずに吸い込むことになりがちで、基本的につけないよりはまし程度の性能しかないと考えた方がいいでしょう。
 ちょっとしたやすりがけ程度の軽作業であればこれを使うのもいいでしょうが、エアブラシ塗装やスプレー塗装にはとてもお勧めできません。

N95以上の防塵マスク

3Mの9010  画像は3Mの9010。
 マスクにしっかりした防塵性能を期待するならN95(≒DS2)以上のものの使用をお勧めします。
 品物によりますがN95クラスで個別包装のものでも一枚あたり60円前後のものもあり、不織布フェイスマスクに比べれば高価ですが、それなりに気楽に使える価格帯の製品です。
 有機溶剤は防げなくても粉塵はほぼ確実に防げますので、水性塗料でのエアブラシ塗装程度までの作業であればこういうタイプのマスクで済ませてしまってもいいのではと思います。

吸収缶交換式防毒マスク

興研の防毒マスクRR-7と吸収缶  画像は興研の防毒マスクRR-7と、それに装着する防塵フィルタ付き有機ガス吸収缶であるKGC-1型L有機ガス用。
 模型製作作業で粉塵に加えて有機溶剤からも防護しようとなると、有機ガス吸収缶を装備できるこのクラスの製品が必要になってきます。
 吸収缶1個で500円前後。除毒能力の破過時間はメーカー基準値で数時間程度。画像のようなダブルタイプのマスクで使用する場合は使用時間を倍にしてもいいのですが、それはつまりシングルタイプのマスクの場合とランニングコストは同等ということに過ぎません。
 一日の作業で吸収缶一個を使用と考えても、その作業にかかる費用はN95の防塵マスクを使用する作業と比べて大幅に上がります。
 ラッカー系塗料や毒性の強い有機溶剤を含むスプレー缶を使用するということは、用具の洗浄にも有機溶剤が必要でその分の費用が嵩むことになるということだけではなく、きちんと防護するなら防護具にも結構な費用がかかることになることを意味します。
 もし健康と製作費用低減の両立を図りたいなら、塗料の使用は水性塗料までにした方がよいと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサード リンク
スポンサード リンク