画像左がニッパーで、右の二本がデザインナイフです。
ニッパーは模型のパーツの切り出しに使用します。デザインナイフは切る、削るという通常の用法の他に、パテを盛る際のヘラ代わり、合わせ目を消す際の鉋代わり、筋彫り工具等、様々な用途に用います。
切断面の処理が容易になるので、ニッパーは模型用で精度の高いものを購入するのをお勧めします。
デザインナイフは左がNTのデザインナイフ、右がオルファのアートナイフ。文具店で購入できます。それぞれにそれぞれの良さがありますが、私はNTのものをお勧めします。
理由は替刃一枚辺りの価格が安く、柄の端が細くなっているのでポリキャップをこじる際などに便利だからです。
やすりです。左から順に平やすり、半丸やすり、丸やすり、三角やすり、目立てやすり。
合せ目、パーティングラインの処理、改造等の際に模型を削るのに使用します。
目立てやすりは、本来は鋸の目立てに使用するものですが、筋彫り、真鍮管の切断といった用途に使えますので、あると便利です。
左の二本がけがき針、真ん中が砥石、右の二本がピンセットです。
けがき針は筋彫りに使用します。
筋彫りに使える工具として、他にモデリングソー、Pカッターなどがあります。
右はNTの製品(DS-800P)で、ホルダにデザインナイフの刃の他に針を取り付けることができるものです。
砥石はけがき針を研ぐのに使用します。
ピンセットは細かいパーツやデカールを扱うときに使用します。これはタミヤのもので標準のものと鶴口のものとがあります。
左が紙やすりのセットで、右がプラ板のセット。
紙やすりは模型の表面を磨く際に使用します。
画像のものはタミヤのフィニッシングペーパー。耐水性で「水研ぎ」に使用できます。
プラ板は模型を改造する際などに使用します。
画像のものはタミヤのセット品。
上の二本がプラスチック用接着剤。下がプラパテ。
接着剤は(当たり前ですが)模型の接着に用います。画像のものはタミヤの製品。左の緑のキャップのものは樹脂を含まない流し込み用、右の白のキャップのものは樹脂を含む一般の接着用。
合せ目を消すならば樹脂を含んでいる方が便利ですので、たいていは白いキャップのものを用います。
ソフトビニールやレジンといった素材や、金属の接着には使用できません。これらにはエポキシ系接着剤や瞬間接着剤などを用いる必要があります。
プラパテは合せ目を消したり、ちょっとした傷を消す際に使用します。乾燥後にひける(溶剤が揮発して収縮すること)ので、大きな傷を消すのには向きません。
チューブのままでは濃すぎるのでシンナーで薄めて「溶きパテ」として使用します。
画像のものはタミヤの製品。色は灰色で隠蔽力が高く下地が透けることはまずありません。
グンゼからも同タイプの製品がでていて、こちらは色が白く(乳白色に近く下地の色が少し透ける)、きめが細かいのが特徴。製品名はMr.パテ。
グンゼからは他にも瓶入りのサーフェーサーが出ていて、そのまま溶きパテとして使用できます。色は明るい灰色で、筆のびが良いのが特徴です。製品名はMr.サーフェーサー500、Mr.サーフェーサー1000(ビンタイプ)。
模型用のラッカーシンナーです。画像はGSIの製品。
ラッカー系塗料の希釈の他、プラパテや瓶入りサーフェーサーを適度な濃度に薄めるのに使用します。
左の四本が筆、真ん中の二本が調色スティック、右が塗料皿。
塗装に使う筆。慣れればこれだけでもかなりの表現が可能。溶きパテ塗装やドライブラシに使うものは安物や使い古しで十分ですが、本番用の面相筆はナイロン製の品質の良いものを購入しておいた方がいいでしょう。毛筆は溶剤に負けて駄目になるのが早いのでお勧めしません。左から順に面相筆、平筆(小)、平筆(中)、平筆(大)。
調色スティックは塗料の攪拌の他、溶きパテを作るためにパテとシンナーを混ぜるのに使用します。これはタミヤの製品。
両面テープと紙やすりと組合せて平やすりとして用いたり、パテを盛るためのヘラ代わりとして用いたりと、様々な用途に用います。
塗料皿は塗料を混ぜる際だけでなく、溶きパテを作る際にも使用します。エアブラシ用途には底が深くて流し口のついているものが便利です。紙コップなどで代用できます。
左が瞬間接着剤、右上がエポキシパテ、右下が両面テープです。
瞬間接着剤は接着だけでなく、ヒケ・傷・突き出しピン痕の処理にも用います。
エポキシパテは二材混合型のパテで、粘土状でちょっとした造型などに扱いやすいのが特徴。画像のものはセメダインのエポキシパテ木部用。硬化速度は早すぎず遅すぎず、硬化後の切削性も良いです。
両面テープは、塗装する際のパーツの固定、手頃なものへの紙やすりの固定、マスキング用台紙と組合せてマスキング等、様々な用途に用います。
様々な種類のものがありますが、薄くて粘着力も強すぎないものが使いやすいです。
左から順にクラフトハサミ、マイクロソー、ピンバイス、カッター。
クラフトハサミは強度の高いハサミです。プラ板や薄い金属板の切断に用います。
マイクロソーは薄刃の鋸です。パーツやプラ材の切断に使用します。レザーソーともいいます。
ピンバイスはハンドサイズのドリルです。パーツやプラ材を加工するのに使用します。
カッターはプラ板などの切断の他、エポキシパテを使用する分だけ輪切りにするのに使用します。画像のものはNTの製品です。
左がサーフェーサー、右の二つがコンパウンドです。
サーフェーサーは塗装の下地剤です。これを吹きつけることにより、塗料の模型への食いつきを良くすることができます。細かい傷を埋める効果と、下地の色を均一にすることで細かい傷の視認率を上げる効果もあります。
画像のものはタミヤの製品です。
コンパウンドは研磨剤です。やすりでは消すことのできない細かい傷を消して表面をなめらかにするために使用します。特にやすりで削ったクリアパーツの透明さを取り戻すのに重宝します。
右上の製品は液状コンパウンドで、製品名はピカール。クリアパーツを磨く際などに使用します。溶剤に灯油を使用しているため、塗装面に使用する際は塗料との相性を確認してから行う必要があります。
右下の製品はペースト状のコンパウンド。画像のものはタミヤの製品で、製品名はタミヤコンパウンド。
このようなチューブ入りのコンパウンドはグンゼからも発売されています。
コンパウンドは塗装面の光沢処理などに用いますが、あくまで目の細かい研磨剤であるため、磨き過ぎると塗膜を削り落としてしまうことになります。
左からワイヤブラシ、ラジオペンチ、金工用ニッパーです。
ワイヤブラシはヤスリから削り滓を払うのに使用します。歯ブラシで代用できます。
ラジオペンチは金属線を曲げる際などに使います。
金工用ニッパーは金属線の切断に使用します。
真鍮パイプ、真鍮線、プラ棒、プラパイプといった模型に使用する素材です。
真鍮パイプや真鍮線は航空機の機銃、アンテナ、主脚などを作り直すのに使用します。他にも可動軸やシリンダーの新造など色々な改造に使えます。
プラ棒、プラパイプも同様に模型の改造やパーツの新造に使います。