クリアパーツは通常のプラスチックパーツより硬くて脆いため、ニッパーで切断するとひびが入りやすいです。
写真のように目立てヤスリを使うか、もしくはエッチング製モデリングソーを使って切り出すと、ひび割れなどのトラブルを未然に防ぐことができます。
パーツを切り出す際はゲートを残すように切ることをお勧めします。(写真、パーツ中央部で切り残してある余分な部分が、ランナーとパーツの境界であるゲート。その右側にはかなり大きなバリも確認できる)
いきなり根元から切るとパーツが欠けたりささくれたりすることがあるからです。
そうなると表面処理の際に余計な手間を増やしてしまうことになります。
もっとも、ゲートがパーツどうしの合わせ目にあたる箇所にある場合、合わせ目処理の過程でついでに消してしまえるので、気をつかわずにいきなり根元から切ってしまってもいいでしょう。
ゲートとバリをニッパーやデザインナイフで短くします。
残った部分をやすりで削り落とします。
やすりがけのコツはとにかく力まないこと。
軽く当てて押す感じで十分です。
やすりの扱いに慣れていない人は削れ味が落ちてくるとより力をかけて削ろうとしがちですが、これはやすりを傷めるだけでなく、力を加えることで削る箇所をたわめてしまい正確な削りだしをできなくしてしまいます。
削れ味が落ちてきたら、ワイヤブラシなどでやすりに詰まった削り屑を払い落としましょう。