ちらかった机…はおいといて、今回使用する道具です。
リューター、ハンダゴテ、スポンジつきのハンダゴテ置き、ライター、熱加工用の金属棒、軍手。
ライターよりアルコールランプの方が両手が空いて使いやすいのですが、今回は入手しやすい方ということでライター使用です。
どんな風にダメージ表現を行うのかを鉛筆で下書きします。
まずは、ハンダゴテを使用して低出力な白兵戦用エネルギー兵器で斬られた跡を表現。
ハンダゴテの温度は水を含ませたスポンジで調整し、熱くなりすぎないようにします。
次に、ライターで熱した金属棒を押し付けて、低出力なエネルギー兵器が命中した跡を表現。
金属棒はヤスリで先を丸めて使用しています。
この作業の際はやけどをしないように軍手をします。
最後に、リューターを使用して、実体弾が命中した跡を表現。
斬られた表現を行った箇所を境に左側の広くて浅い不規則な形状の傷は粘着榴弾が命中した跡の表現。右側の小さな傷は(巨大な兵器にしては)小口径の徹甲弾やデブリが命中した跡の表現です。
デブリ…スペースデブリ。宇宙に漂うゴミのこと。人工衛星の部品や塗膜片など色々。非常に高い相対速度でぶつかると、ネジ一本や塗膜片でも十分危険。
基本塗装を終えた状態です。
ウォッシングを行うので明るめの色を調合して塗装しています。
熱による塗料等の炭化を表現するために、エアブラシでつや消し黒をダメージ表現を行った箇所に吹きつけます。
ただし、徹甲弾などの実弾によるダメージ表現を行った箇所には吹きつけません。
ダメージ表現による凹凸を強調するために、エナメル塗料のつや消し黒でウォッシング。
これにより全体の明度も低下します。
エッジやダメージ表現を行った箇所に銀色を塗装。
これは「リアルな表現」というよりはハイライトによる立体感の強調をねらったものです。
参考までに、実弾系のダメージ表現を行った箇所の場合、銀色よりハイライト用に調合した明るい色をドライブラシした方が、より「らしい」表現になります。