ミニバキュームフォーマー作製

 バキュームフォーマーは市販品で十分良いものが発売されているので、無理に自作する必要はありません。しかし、今回はとある模型改造で10センチサイズのバキュームフォーマーがあった方が無駄無く材料が使えると判断したので、ホームセンターで適当に材料を見繕い作ってみました。

作製に使用した材料

工作過程

ノズル

 掃除機用の付け替えノズルは実際に自宅の掃除機と組み合わせてみて、必要な長さを判断。
 その上で切る位置にマジックでマーキングした後、レザーソーで切断。

穴

 ポリカーボネート製タッパーにテンプレートを基準にしてノズルをはめ込むための穴を開けます。
 ケガキ針で穴を開ける箇所をマーキングした後、リューターとデザインナイフで加工。

接着

 中粘度の瞬間接着剤でタッパーとノズルを接着。正確に切り出していればこれで十分に気密性を確保できます。加工ミスで隙間が空いてしまった場合はシリコン充填材などで埋めるといいでしょう。

板の切り出し

 バキュームフォームに用いる素材を挟み込むための二枚の板の切り出し。
 必要なサイズにベニヤ板を切り出し(この場合は10センチ四方)、真ん中に穴(この場合は7センチ四方)を開けます。
 切り取る箇所を鉛筆でマーキングした後、リューターとデザインナイフで加工。(電動糸鋸があれば、それを使った方が楽でしょう。)

ミニバキュームフォーマー

 完成したミニバキュームフォーマー画像。
 行った加工について説明します。
 本体(画像左)についてですが、まずタッパーの蓋に穴(この場合は7センチ四方)を開けます。
 次に中央部分に多数の穴(この場合は3ミリ径)を開けたベニヤ板を両面テープでその上に貼りつけます。(面倒な人はパンチングプレートを貼った方が楽でしょう。)
 後は四方にバキュームフォームする際の気密性を確保するためにすきま埋めテープを貼りつけるだけ。
 バキュームフォームに用いる素材を挟み込む部分は、真ん中に穴を開けた二枚の板の間に素材を挟み込み、目玉クリップを用いて固定しただけです。

 以上、自作バキュームフォーマー作製の一例でした。  バキュームフォーマーは「吸引による負圧により熱で軟化した素材を型に密着させる」という目的を達成できればいいので、手頃な素材を活かして臨機応変に作製すればいいと思います。

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