デザインナイフの規格の説明とお勧め製品の紹介。
デザインナイフというと日本ではOLFA社とNTカッター社が主流ですが、これには両社共通の幅6mmと幅4mmという二つの規格があり、互換性があります。
それを表にまとめると以下のようになります。
規格 | 製品 |
---|---|
6mm | OLFAアートナイフ・アートナイフプロ、NTカッターデザインナイフDL刃 |
4mm | OLFAデザインナイフ、NTカッターデザインナイフDA刃・DC刃・BD刃、両社の約4mm間隔で折れ目がついているカッターナイフ刃 |
この表から解るようにアートナイフプロ用の替刃は別にアートナイフプログリップ専用ではなく、同じ規格の通常のアートナイフグリップでも使えますし、NTカッターのDL規格グリップでも使うことができます。
また、4mm規格でカッターナイフ用の刃を折ったものが使えるということは、NTカッターのAD型カッターやOLFAの細工カッターはいうにおよばず、今のところカッターナイフ用しかないOLFAの特専黒刃をデザインナイフで使うことができることを意味します(特専黒刃(小)、特専黒刃(中)、特専黒刃ロングが使用可能)。
6mm規格でのお勧めはNTカッターのDL-400G。
金属製グリップによる高い剛性は工作作業におけるメリットが大きいです。
規格が同じなので当たり前ですが、画像下のようにOLFAのアートナイフプロ替刃(画像は曲線刃)を取り付けることができます。
4mm規格でのお勧めはNTカッターのD-400G。
DL-400Gと同様の金属製グリップです。
画像上のように特専黒刃(画像は特専黒刃ロング)を取り付けることができます。
一応参考までに述べておきますが、デザインナイフ用の黒刃としてNTカッターのBD-2000(30度刃黒刃のデザインナイフ用替刃セット)という製品があります。
画像の製品がそれで、折って使用するデザインナイフ刃と折るための工具がセットになっています。
このような刃100ピースのセットで、1ピースで9個のデザインナイフ刃になります。つまり900個分。一つ買えばキット数百個分は持ちます。余程の量産家でない限り一生持つかと。
また、形状を見れば判るように、NTカッターのAD型カッターの替刃としても使用できますし、AD型カッターと同規格のOLFAの細工カッターの替刃としても使用できます。
NTカッターのグリップは刃の固定部が金属パーツによる前後からの挟み込み式で、OLFAの標準アートナイフグリップより刃の固定性に優れています。
また、形状的にも刃を寝かして使いやすく、パーツ表面を削ぎ取るような工作に適しています。
アートナイフプログリップも固定部が金属製で固定性には優れていますが、軸が太く、形状的に刃を寝かせて工作する用途には適していません。
カッターナイフのお勧めは特専黒刃ロングと特専黒刃(小)。
特専黒刃は通常のカッター刃とは一味違う切れ味を持っています。
ゲート処理、筋彫り、凸モールドの削ぎ落としといった各種工作作業において、その切れ味によるメリットは大きいです。
特専黒刃ロングには0.2mm厚と薄い刃があって、切る以外にも筋彫りなどで役立つのですが、薄さゆえの剛性不足により不向きな工作もあります。
そのため0.38mm厚という普通の厚みを持つ特専黒刃(小)と併用しています。
特専黒刃ロングには専用グリップが必要ですが、特専黒刃(小)は通常のカッターナイフと同規格ですので、まずは特専黒刃(小)の替刃を購入して、その切れ味を試してみると良いと思います。
特専黒刃はホームセンターなどの大型店舗では置いているようですが、必ずしも全ての種類を扱っているわけではなく、また、文具店ではなかなか置いていないようです。
私自身も特専黒刃(小)は地元で購入できましたが、特専黒刃ロング02の替刃は地元で購入できませんでした。
そこで、オンラインで扱っている店舗へリンク(アフィリエイト)を貼っておきます。
OLFA 替刃 特専黒刃ロング 02 50枚 (DAISHIN工具箱)
OLFA 特専ツメ付きロング (DAISHIN工具箱)
OLFA 替刃(小) 特専黒刃 50枚 (DAISHIN工具箱)
NTカッター D-400G (リホームストア)
NTカッター DL-400G (リホームストア)
「特専黒刃」を「特選黒刃」と誤記していたのを修正しました。