まずはX-2用の新規ランナー。
基本は頭部などX-1と形状が異なる部分用の追加パーツとショットランサーとクロスボーンガンダム時代のロン毛ザビーネ1/100フィギュアで構成されています。アクションベース1用のディスプレイ用ジョイントパーツも付属。
新規ランナーには成型色の変更に合わせて追加された既存ランナーと同形状パーツもあり、成型色による色分けを損なっていません。
間接パーツの多くは従来はABS製だった部分がPS(スチロール樹脂)製のABS置換用新素材に変更されている模様で、ABSのランナーは一つだけになっていました(Hパーツのみ)。
このPS製ABS置換用新素材、耐溶剤性はABSより上で塗装しても割れにくいとのことですが、新素材だけに経時変化の影響が不安ではあります。塗装時にパーツが砕けることを心配する必要が減るのは大きな利点だとは思いますが。ニッパーで切った感じはかなり柔らかめ。
付属のデカールは水転写式で、これも塗装して作る派な人にとっていい構成だと思います。
ビームシールドはPET製で塗装済み。
説明書の組立ての選択については基がX-1なので、後部腰アーマーは通常版とX-1改のスクリュー・ウェッブ仕様の二択になっています。これについてはX-2の仕様を考えればスクリュー・ウェッブ仕様の後部腰アーマーは不使用パーツにした方が良かったのではと思います。
パチ組み正面、武器やコアファイターなど部分的に塗り分けが必要なものの色分けはほぼ完璧。
武器でも新規ランナーのショット・ランサーの色分けはほぼ完璧で、塗り分けが必要なザンバスターは作らないのも手かもしれませんね。
手首は武器にはめ込んで固定するタブ付きの可動指手首のみ。ショット・ランサーはこの可動指手首ではポロリしやすいので、固定指の専用の握り手が欲しかったところです。
ナイロン樹脂製のABCマントを装備可能。パッケージング時の折り目がついている上に内巻きの癖がついているので、そのままではサンプルみたいにかっこいい皺をつけることはまず無理でしょう。
背面。スラスターユニットの基部はX-1と変わらないこのキットの弱点だと思います。
新規のショット・ランサーの出来を含め、よくできたキットだと思います。
残念なのはプレミアムバンダイ限定というその販売形態。
ただ、ゲームへの登場で多少知名度が上がったとはいえ、クロスボーンガンダムの知名度を考えるとこういう販売形態は仕方がないことでもあるのでしょう。たとえプレミアムバンダイ限定でもたくさん売れてX-3発売の契機になってくれるといいと思います。