題材のジムスナイパーのキットは、私の目から見てベストに近いプロポーションを持っています。
そこで今回はキットのプロポーションを崩すこと無く、膝立ちで射撃姿勢がとれるようになることを目標に、可動化のための改造を行うことにします。
膝立ちする上で障害となる要素として太股の短さがあります。
そこで太股をプラ板で延長することにします。
太股はやや細目に感じたので接着面で0.5ミリ幅増しした上で、プラ板の積層で3ミリの延長を行っています。
その3ミリの延長を吸収するために、股関節が上下にスイングするように改造を行います。
WAVEのLジョイント3をプラ板で挟み込んで股関節を新造し、キットのパーツをくり貫いてそこに埋め込みます。
股関節の球体関節への接続は真鍮線で行い、Lジョイント側にピンバイスで穴を開けることで、僅かながら伸縮するようにしてあります。
腰フロントアーマーも膝立ちする上で障害となる要素です。
そこで取り付け方法の変更を行います。
腰フロントアーマーの裏とアーマー取り付け位置をプラ板で裏打ちし、ピンバイスで穴を開けて真鍮線を埋め込むことで可動軸を新造します。
肩関節は劇中では前にスイングしているので、それに近い姿勢をとれるように、肩関節も改造します。
胴体側に現物合わせでポリキャップを埋め込み、肩への接続にボールジョイントを中継することで、
肩関節の前後へのスイング及び伸縮を可能にしています。
膝関節は後ハメするために、接着後に前後に切断。
このシリーズでは有名な方法ですね。
実際に膝立ちさせてみました。
雰囲気は悪くないですが、全部組んでしまうと多分腰サイドアーマーが干渉してしまいます。
足裏はMG陸ガンを参考に0.3ミリプラ板を貼りつけています。
肘関節はポリパーツがむき出しなので、カバーをプラ板で作成。ポリパーツはその分削り込んでいます。
太股は可動範囲を広げるために接続部を削り込んでいます。
両肩のパーツは肩アーマーを後ハメするために、接続部を楔型に短く削り込んでいます。
組みあがった状態。両肩はこれくらいスイングします。関節をひっぱりだせば前や後ろに曲げられますが、美しくないのでパス。