エアブラシ用ハンドピースHD-470とHD-130ノズル口径0.2mm型について

 表記を信じれば台湾製であろうエアブラシ用ハンドピースのHD-470とHD-130ノズル口径0.2mm型についてですが、結論から述べれば機能的にはHD-470を買うくらいならHD-130ノズル口径0.2mm型を買う方がいいでしょう。
 実際に使ってみた感じではHD-130ノズル口径0.2mm型の方が細い線を描けましたしニードルアジャスタも付いてますから。

HD-470 NO.2013 TAIWAN 0.2mm

HD-470 NO.2013 TAIWAN 0.2mm  画像はHD-470。購入したものにはボディにペイントで「HD-470 NO.2013 TAIWAN 0.2mm」とありました。海外サイトで商品説明を見るとHD-470には中国製のものもあるようですが、この製品は表記を信じる限りは台湾製の模様。
 塗料カップは本体固定でカップ角度調整不可。テールキャップはニードルアジャスタ無しでニードル調整不可。つまり、これに対してカップ角度調整可能とかニードル調整可能とか言っている場合、それは嘘の商品説明であるだろうということです。ただ、それは画像のようなテールキャップを装備している場合で、HD-470にはHD-130と同仕様のテールキャップを装備している製品もあり、その場合はニードルアジャスタでニードル調整が可能です。
 HD-130ノズル口径0.2mm型と比較すると、各部のネジ規格は同じものの、ニードルキャップ形状が異なる他、細部の加工が異なります。
 130と470で共用の説明書が付いているので同じ会社の少々仕様変更した製品と思われ、HD-470の方がNO.2013というモデルナンバー的に後発の製品と思われますが、それで性能向上しているかといえば、使ってみた感じではそうではありませんでした。
 HD-470の方が優れている点はレバー(押しボタン)部品などの加工が良いところくらいで、ニードルスプリングは幾分弱く操作感に劣り、ニードルはノズル口径0.2mm型にしてはテーパー長が短めでHD-130より噴射量をコントロールしにくく、描ける線も「エアテックス PE3 PEACE3のノズル口径0.2mm化改造」で試験した限りは通常状態のPEACE3よりは細い線は描けるもののHD-130ノズル口径0.2mm型には劣ります。
 ニードルアジャスタの有無を別にしても基本性能においてHD-130ノズル口径0.2mm型の方が優れている感じで、もし購入するなら同程度の値段であれば間違いなくHD-130ノズル口径0.2mm型の方がお勧めです。

HD-130 NO.302 TAIWAN 0.2

HD-130 NO.302 TAIWAN 0.2  画像はHD-130ノズル口径0.2mm型。購入したものにはボディにペイントで「HD-130 NO.302 TAIWAN 0.2」とありました。これも製品の表記を信じる限りは台湾製の模様。
 塗料カップは他のHD-130系ハンドピースと同じく本体固定の容量7ccのもの。テールキャップはニードルアジャスタありのものでニードル調整可能。ニードルスプリングもいい感じの手ごたえで操作感も良好。
 実際に使用した感じはノズル口径0.2mm化したPEACE3に僅かに劣るもののほぼ同等で、それはつまりXP-729などのエアテックス製ノズル口径0.2mmハンドピースに近い性能を持っているだろうということでもあります。
 購入価格(2300円)を考えれば非常によくできたハンドピースと思います。
 簡易な英文の一枚紙の説明書しか付属しないのでエアブラシを初めて使う人にはお勧めしかねますが、エアブラシの使い方を知っている人で複数個目のハンドピースを導入しようという人には十分お勧めできる製品だと思います。

総評

 HD-470の流通価格はHD-130ノズル口径0.2mm型より高めですが、使用感はHD-130ノズル口径0.2mm型に劣ります。HD-130ノズル口径0.2mm型がきちんとノズル口径0.2mm型ハンドピースとしての性能を持っていることから考えてもHD-470はHD-130系ハンドピースの中では購入の選択肢から外した方がいい製品だと思います。
 HD-130ノズル口径0.2mm型が手に入らない場合にしても、HD-130にはAmazonで1600円で売っているものもあるわけで、それのノズルをエアテックスの0.2mm口径ノズルのPXP3Aに交換した方がいいのではと思います。PXP3AのAmazonでの販売価格は現時点で1575円で、本体とノズルを合わせて3175円で購入できますし。


価格: 2,780円
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