このスコープドッグRSC、基本的な技術を用いた改造を行うので、改造の手順について「製作技術(模型はじめて物語)」で解説を行う際の題材にしようと思います。
ここでは全体的な進行や、「製作技術(模型はじめて物語)」でふれなかった改造点などについて解説していきます。
まずは、仮組み状態。
全体的なバランスは、そう悪くありません。
プロポーション上の問題点として、太股と足の横幅が広すぎるのと、長すぎる上腕、短すぎる下腕があげられます。
その辺を幅詰め、短縮、延長で処理し、ポリパーツで可動部を作りなおすというのが、現在の改造プランです。
踵の近くの装甲が接着しての固定となっていたので、これを可動するようにしました。
装甲の方は固定部にプラ板を貼って厚みをましてからピンバイスで穴を開けて真鍮線を通し、脛にあたるパーツの方はゼリー状瞬着で肉抜き穴を埋めてからピンバイスで軸受けの穴を開けています。
足首にはウェーブ製のボールジョイントを改造して作成したダブルボールジョイントを使用しています。
これで足首の可動範囲が広がり、接地性も良くなります。
他の改造点については、製作技術の
3.可動部の改造
4.プロポーション変更 [1]
を参照のこと。
一通りの改造を終えた状態の画像。
太股と足部の幅詰め、膝アーマーの別パーツ化と形状変更、肘関節から下腕までの構造変更といった改造が行われているのがわかると思います。
肘関節と下腕の基本構造は簡単に図面を書いた上でプラ板工作で新造。
計算通りの可動範囲と形状をだせて一安心といったところです。
画像からはわかり難いですが、肩関節と股関節の基部はプラパイプで作り直してあります。
後はモールドや大きくし過ぎた膝アーマー等、細かい部分を煮詰めていきます。
手はキット付属のものを芯にして作成中。
かなり小型化してます。
我ながら雑な作り…
胴体に直接とりつける武装は、真鍮線とエポパテで後ハメ加工。
武装側の取り付け部に真鍮線を組み込み、胴体内側にエポパテを盛って、硬化しないうちに武装をはめ込みました。
エポパテの硬化後に武装を引き抜けば後ハメ加工が完了。
お手軽な方法です。
その他の武装。
アームソリッドシューターは取り付け部にプラ棒を組み込むことで後ハメ加工。
ヘビーマシンガン付属のグレネードランチャーは別パーツ化。こういう構造になっている部品は思い切って別パーツ化した方が綺麗に仕上げやすくなります。
腰のサイドアーマーは接着固定式だったので、真鍮線を使用して可動軸を作成。
腰の方のパーツは、サイドアーマー接続部にピンバイスで軸穴を開けてから、それを切り広げることで後ハメ加工。
今回もっとも手を加えた腕部の分割。
こうしてみると前腕はもう少し短くても良かったような気がします。
図面の段階ではばっちりのサイズだと思っていたのですが。
工作を終えたパーツを組み上げた状態。
後は表面処理と塗装です。
今更直そうとは思いませんが、やはり私の理想のタコのプロポーションより前腕が長いように感じます。
おまけ画像。
足首のダブルボールジョイントで接地性はばっちりです。
ついでに、こうやってポーズをとらせると前腕の長さがあまり気になりません。(苦笑)
おまけ画像の2。