本講座用語集
- FWD
- Front Wheel Driveの略。前輪駆動車のこと。FF。
- LSD
- Limited Slip Defの略。差動制限装置のこと。デフは駆動力の分配により左右のタイヤの転がり距離の差を吸収するが、結果、ぬかるみにはまったり片側のタイヤがリフトしたりして片輪が空転すると駆動力を空転しているタイヤにのみ伝達してしまう。LSDはデフの差動を制限することにより駆動輪の完全な空転を防ぐ。
- RWD
- Rear Wheel Driveの略。後輪駆動車のこと。FR、MR、RR。
- アンダー
- 「〜を下回る」という意味以外に、アンダーステアの略としても使う。
- アンダーステア
- 車がハンドルの操作角に比べて曲がらないこと。
- イニシャルトルク
- LSDの初期状態での効き具合のこと。
- オーバー
- 「〜を上回る」という意味以外に、オーバーステアの略としても使う。
- オーバーステア
- 車がハンドルの操作角以上に曲がること。
- 禁断の6速
- 5速MT車のバックギアのこと。走行中、ミスコース等でやむを得ずバックギアに入れることの隠語。
- 作動トルク
- LSDが作動するトルクのこと。LSDは左右の駆動輪(4WDのセンターは前後の)の駆動力差等に反応し、その差がある程度以上になると差動を制限することでタイヤの完全な空回りを防ぐ。その駆動力差の設定を作動トルクという。
- シンクロ
- シンクロナイザーの略。一般車でダブルクラッチで回転数合わせをしないですむのはシンクロナイザーのおかげ。
- スキッド
- タイヤが回転しないで横滑りしている状態。
- スピン
- 後輪の横滑りに伴う車の回転を制御できなくなった状態。
- スライド
- 本講座の定義では、タイヤが横滑りすることを指す。スキッドと本来の意味のドリフトを含む。
- スライドコントロール
- 本講座では、スライドによる車の挙動をドライバーが能動的に制御することを指す。
- スリップ角
- 本講座では、慣性の向きとタイヤの向きの角度差を指す。ドリフト角参照。
- デフ
- 「差動装置」とも呼ばれる。車が曲がるとき内輪と外輪の転がり距離に差が生じる。駆動力を分配することでその差を機械的に吸収する装置をデフという。
- ドリフト
- 本来はタイヤが回転しながら横滑りしている状態を指す言葉。ただし、本講座ではスライドコントロールを必要とする走法を総てドリフトと定義している。
- ドリフトアウト
- 前輪の横滑りに伴う車の回転を制御できなくなった状態。
- ドリフト角
- 横滑り角(サイドスリップアングル)、滑り角(スリップアングル)ともいう。慣性の向きと車体の向き、もしくは慣性の向きとタイヤの向きの角度差のこと。コーナリング時のタイヤが回転しながら横滑りすることからこう呼ぶ。このページでは区別のために、慣性の向きと車体の向きの角度差をドリフト角、慣性の向きとタイヤの向きの角度差をスリップ角と呼んでいる。
- パワーアンダー
- FWD車は出力のかけすぎで駆動輪が滑るとアンダーステアになる。そのアンダーステアをパワーアンダーと呼ぶ。
- パワーオーバー
- RWD車は出力のかけすぎで駆動輪が滑るとオーバーステアになる。そのオーバーステアをパワーオーバーと呼ぶ。
ドリフトに使われるテクニックでもある。
- プッシングアンダー(プッシュアンダーステア)
- RWDで後輪の駆動力に押されることによって生じるアンダーステアのこと。
- ヨー回転
- 本講座では、ステアリング操作、タイヤの横滑りに伴う車自体の回転をさす。コーナリング方向へのヨー回転がコントロールできる範囲を越えた状態がスピン。